The 50th Anniversary日本看護研究学会50周年記念座談会座 長 浅野みどり理事長・安藤詳子副理事長日 時 2024年8月24日(土曜日)13:40 〜 15:10会 場 奈良県コンベンションセンター コンベンション・ホール【第1会場】「古きを訪ねて再確認したいこと」 「日本看護研究学会が目指したもの」 「コロナ禍を駆け抜けた学会運営を思う」 「 Mid-career researcher として Journal of International Nursing Research の 創刊・編集に携わっての学びと今後に向けて」 「仲間をつないで研究をつなごう」 日本看護研究学会は広く看護学の研究者を組織し、看護学の教育、研究および進歩発展に寄与することを目的に発足し、今年で50年を迎えることとなりました。本学会の前身である四大学看護学研究会は、教育学部特別教科(看護)教員養成課程を持つ弘前大学・千葉大学・徳島大学・熊本大学の4国立大学により、学校教育法に基づく大学における看護学教育の充実・検討のために行われていた四大学協議会が母体となって設立されました。さらに看護学の確立のためには研究とその発表の場として看護学会設立の必要性が検討され、1975年に第1回四大学看護学研究会を学術集会として徳島大学で開催いたしました。設立当初から看護学研究者だけではなく、看護実践家、医師、理学療法士、作業療法士、栄養士など多職種が入会できる学際的な組織として発展してきました。半世紀の長い歴史の中で『日本看護研究学会雑誌』は1978年に第1巻が発刊されてから第46巻が刊行され、J-stage ですべての冊子体を無料公開しています。2022年には英文誌である Journal of International Nursing Researchが発刊され、世界中の方々に研究をお届けできるようになりました。1980年には役員の先生方の寄付で若い研究者のために奨学基金を設立し、早期から研究助成制度を始めましたが、これは今なお、奨学会事業として継続しています。また、2000年からは学会賞・奨励賞事業も開始され、優れた業績があったと認められる者や将来に発展が期待される論文に対して表彰するなど、多くの研究者や実践家の成長を支援しています。2023年に『Nursing Innovation Seeds 基金』が創設され、看護学全体を包含する日本看護研究学会として、社会の多様なニーズや課題解決につながる融合研究、国際共同研究への発展が期待される seeds や活動を支援しています。学術活動は本会だけではなく、5つの地方会が設置され、セミナーや学術集会などの開催、実践研究活動推進ワーキングでは実践と研究をつなぐための活動を行っています。このたび、第50回日本看護研究学会学術集会(奈良)で、歴代の理事の先生方やたくさんの会員の方にご参加をいただき開催されました50周年記念座談会での先生方のご講演を記念誌で会員の方にお届けいたします。工藤せい子先生(弘前大学名誉教授)山口 桂子先生(愛知県立大学名誉教授)深井喜代子先生(岡山大学名誉教授)吉永 尚紀先生(宮崎大学)佐藤 正美先生(東京慈恵会医科大学)Japanese Society of Nursing Research 350 周年記念座談会「古きを訪ねて新時代を拓く」
元のページ ../index.html#13