日本看護研究学会雑誌発行50周年記念誌
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2. 日本看護研究学会への入会と編集委員会での活動3. 英文誌編集委員会での活動を含めた今後の展望・抱負Mid-career researcher として Journal of International Nursing Researchの創刊・編集に携わっての学びと 今後に向けてて、この学会活動にしっかりとコミットしていただきたく思います。日本看護研究学会がこれからも長く存続することは日本の、否、世界の看護(学)の進化、発展に繋がるからです。皆様の活発な研究活動を期待しています。ありがとうございました。▪経歴▪岡山大学理学部生物学科動物生理学専攻。川崎医科大学生理学教室助手として神経生理学研究に従事(1986年、医学博士)。高知女子大学(現・高知県立大学)家政学部看護学卒業(1990年、看護師・保健師免許)。3年間の東海大学病院看護職を経て、川崎医療福祉大学、岡山大学、東京慈恵医会医科大学で教鞭を執る。日本看護研究学会理事(6期14年、第13代理事長)、日本看護技術学会理事(第7期理事長)、及び日本看護科学学会、日本疼痛学会等の評議員を歴任した。2022年3月に現職を辞した後は、体力の許す範囲で教育・研究に携わっている。べたいと思います。学術集会のシンポジウム「次世代の看護研究者育成の波を作る」に登壇する機会を頂いたときでした。後ほど触 Journal of International Nursing Research の創刊・編集に携わらせて頂いた経験をもとに、Mid-career researcher としての自身の学びや成長、今後の展望・抱負について述1.入会前の日本看護研究学会とのつながり 私が初めて本学会とつながりを持たせて頂いたのは、2018年に前田ひとみ先生が大会長をつとめられた第44回吉永 尚紀(宮崎大学医学部看護学科 教授)れさせて頂く、本学会の入会のきっかけを与えてくださった法橋尚宏先生が、本シンポジウムの座長をつとめられました。2019年に開催された中国・四国地方会第32回学術集会では、専門学会や共同研究を通したご縁があった実行委員長の國方弘子先生からのご依頼で、教育講演「押さえておきたい介入研究の方法」の機会を頂きました。初めての地方会参加でしたが、368名の参加者による様々な領域の先進的な研究発表や活発な議論に触れることができました。これらの全国集会と地方会への参加を通して、本邦で最初に設立された包括的看護学系学会としての歴史と魅力の一部を、肌で感じることができました。 2020年には、本学会編集委員会の委員長をつとめられていた法橋尚宏先生(現 英文誌編集委員会委員長)から、編集委員のご依頼を頂いたことを機に、本学会に入会いたしました。2021年5月には、法橋委員長ならびに当時の理事長の深井喜代子先生の強力なリーダーシップのもと、本学会の英文誌「Journal of International Nursing Research(JINR)」が創刊されました。なお英文誌創刊に伴い、2022年9月からは和文誌と英文誌の編集委員会が分離しております。 私自身、未熟者ながら JINR の創刊に携わらせていただく過程で、最新の国際基準の論文執筆規定や、PMCならびに PubMed の収載基準を学ばせて頂きました。また本稿執筆時点(2024年11月末)までに、計26件の投稿論文の編集作業に携わらせて頂きました。投稿された論文はもちろんのこと、海外の著名な研究者の鋭い査読コメントを拝読する機会に恵まれ、グローバルな視点で研究の意義や価値をとらえる重要性などに気づくことができました。これらの学びは、一研究者としての自身の成長に繋がっており、本学会学術集会における委員会企画交流集会や、JINR の Education の記事掲載2023(Yoshinaga. Journal of International Nursing Research, ;0014)を通して、会員の皆様にも一部共有2(2): e-させて頂きました。2023 先述の通り、私は2020年の学会入会となるため、コロナ禍の影響により、現地での学術集会に参加できたのは第48回(学術集会長:中西純子先生)と第50回(学術集会長:上野栄一先生)のみとなります。そのため、50年にわたる長い歴史の中で培われてきた本学会の真の魅力The 50th Anniversary Japanese Society of Nursing Research 15

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