The 50th Anniversary方式を理解し受容頂けるよう準備期間を設け、途中修正などを加え乍ら丁寧に変化させ、最終案を全会一致で承認頂いた時は本当に安堵しました。これも偏えに関係頂いた皆様のお陰で、改めて感謝いたします。なお、必要事業は継続し、不要事業は廃止し、必要に応じた新規事業を開発するものですが、短期間の任期では完成困難な事案も多くあります。そこで、評議員選挙の段階で半数改選措置を採用し、各委員会の構成委員も半数交替として、事業継続の可能性と見出された課題解決策の熟考が可能となるように、最終定款に配慮されました。このことは委員会活動の活発化に貢献した大きな力となったと考えています。思いもかけず理事長に推挙頂いてから常に考えていたことは、力不足の私が無事に後継の皆様へ学会が元気な状態で引き継ぐにはどうすべきか、ということでした。学会が元気とはどういう状態かと自問しますと、第1に、会員数が極端に減じずに少しでも上昇している、と考えました。第2には、第1のためには会員にとって会員であることで学会から還元されることが自分に有益な事が多いと思えることが大切だ、ということでした。そして第3は、それには各委員会が活発に有意義に活動展開できる状況が必要だ、と考えました。第4は、こうしたことの実現には、十分な意思疎通が必要だと考えました。そこで、〈会員の皆様の看護研究活動に有益で活発な学会活動〉を掲げて、皆様の御意見を伺いながら慎重に各委員会への予算配分の変更と人的補強などを行ないました。その結果、総務担当副理事に深井喜代子先生・委員には前年度引き続きで常任理事の鈴木みずえ先生、渉外担当副理事には安藤祥子先生・委員には経験豊かな常任理事の山口先生、編集委員会の委員長には高見沢恵美子先生で、委員会活動を活発に行う必要から委員は法橋尚宏先生、上野栄一先生を含めた18人。本学会の特徴の1つである奨学会委員会は神田清子先生を委員長に委員は阿部幸恵先生、岡田由香先生、良村貞子先生を含む4人。学会賞・奨励賞委員会は工藤せい子先生を委員長に奨学会委員会と同じ構成。研究倫理委員会は山勢博彰先生を委員長に、委員は勝山貴美子先生、佐藤洋子先生、祖父江育子先生に御願い。国際活動推進委員会は吉沢豊予子先生を委員長に、委員は岡美智代先生、中平みわ先生、森山ますみ先生が御担当に。貴重な外部関連である看保連ワーキングは山口先生を委員長に、委員は叶谷先生と泊祐子先生。大規模災害支援事業委員会は山口先生を委員長に、楠葉洋子先生、工藤先生、理事長が委員となりました。また、将来構想検討委員会は理事長・副理事長2人・会計担当常任理事・総務担当常任理事・渉外担当常任理事の6人体制とし、随時、専門家を招いて協議可能なようにしました。そして、こうした学会活動を会員の皆様へお伝えする方法として、紙印刷で郵送によるニュースレターを復活させました。発行担当である総務の深井先生と鈴木先生には多大なご負担をお掛けしましたが、記念すべき第1号を2019年7月1日に発行できました。また、学会開催期日と場所では苦労しましたので、かなり先まで決め、且つ、発表も早目にさせていただくようにしました。こうして各委員会が活発に活動できたことは嬉しいことであり、何とか川口先生からの継続課題をこなせる状況として次代の深井先生へ引き継げたと思います。顧みて、これまでの理事長を務められた先生方のご活動から多くのことを学び少しでも活かせたことに感謝すると共に、頼りない理事長を支えて下さった当時の副理事長をはじめ理事の皆様から頂いた細やかな御配慮に感謝し、〈人は宝〉と感じております。Japanese Society of Nursing Research 29
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