日本看護研究学会雑誌発行50周年学術集会の歩み2)3)21また、この学術集会開催を機に、日本看護研究学会九州地方会が設立され、毎年講演会や学術集会が開催されている。第24回学術集会は平成10年(1998)7月、弘前大学の大串靖子先生を学術集会長に弘前で開催された。メインテーマは「看護研究における臨床と教育の連携」であった。演題数は319題(69群)で、10会場で口演と示説が行われた。参加者は会員724名、非会員288名、学生189名の合計1201名であった。当時の会務報告では総額,1497万円で運営されたとのことである。, 第25回学術集会は平成11年(1999)7月〜8月、聖隷クリストファー看護大学の田島桂子先生を学術集会長に静岡県浜松市で開催された。メインテーマは「次代を拓く看護の力─自立・変革・連携」であった。東海地区では初めての学術集会の開催であった。第26回学術集会は平成12年(2000)7月、千葉大学看護学部の草刈淳子先生を学術集会長に千葉市で開催された。メインテーマは「新たな世界を切り拓く看護職─ Three Ways to Growth」であった。第27回学術集会は平成13年(2001)7月、金沢大学医学部保健学科の泉キヨ子先生を学術集会長に石川県金沢市で開催された。看護の原点を見つめ直して、より専門性を発揮していく方向に向かっていきたいと考え、メインテーマを「新しい時代が問う看護研究の方向st Century」とし─ Directions of Nursing Research in the た。第28回学術集会は日韓ワールドカップで沸き立っていた平成14年(2002)8月、北里大学看護学部の池田明子先生を学術集会長に神奈川県横浜市で開催された。メインテーマは「Linkage リンゲージ〜看護実践のよりどころとなる研究」であり、研究の実践的価値を高めたいという企画委員一同の願望が込められていた。第29回学術集会は平成15年(2003)7月、大阪大学の早川和生先生を学術集会長に大阪市で開催された。メインテーマは「看護イノベーション〜激動する社会を創造的に生きる〜」であった。シンポジウム「未来を見つめるナーシング・アカデミー:21世紀ストラテジー」(司会:草刈淳子先生と川島みどり先生)では、日本看護研究学会(川村佐和子理事長)、日本看護科学学会(村嶋幸代理事長)、日本看護学教育学会(田島桂子理事長)、日本在宅ケア学会(島内節理事長)、日本看護診断学会(藤村龍子理事長)の5名のシンポジストの未来を見据えた議論が展開された。また、本学術集会は日本の看護系学会として初めてのランチョン・セミナーが企画された。第30日本看護研究学会(Part. 第15回総会は平成元年(1989)8月、千葉大学看護学部の内海滉先生を会長に東京で開催された。会長講演は「学際的な看護学の確立─真の学際の意味するもの─」をテーマとして講演された。第16回総会は平成2年(1990)8月、滋賀県立短期大学の玄田公子先生を会長に京都で開催された。メインテーマは「看護診断」で、招聘講演としてカリスタ・ロイ博士による「Theory and Research for Clinical Knowledge Development」の講演が行われた。第17回総会は平成3年(1991)7月、千葉県立衛生短期大学の宮□和子先生を会長に千葉で開催された。メインテーマは「看護の質の評価と看護記録」であった。第18回総会は平成4年(1992)8月、弘前大学の木村宏子先生を会長に弘前で開催された。メインテーマは「高齢化社会と看護」であった。第19回総会は平成5年(1993)7月、熊本大学の成田栄子先生を会長に熊本で開催された。メインテーマは「看護とリーダーシップ」であった。第20回総会は平成6年(1994)7月、東京慈恵会医科大学医学部看護学科の吉武香代子先生を会長に東京で開催された。メインテーマは「看護の役割拡大─看護の発展の方向をさぐる」であった。看護の方向性として、1つはより多くの生命を守り、さらに多くの生命を救う能力を身につけるために医学的な知識を深め、生命に直結する医療技術の習熟に努める方向と他方、看護師は精神的、心理的な面でもっと積極的に関わっていく方向をめぐって看護界は岐路に立たされていると感じたため、これを話題にしたかったとのことである。この年が、“学会総会”の最後となり、翌年(第21回)からは“学術集会”と呼ばれるようになった。 第21回学術集会は平成7年(1995)7月、札幌医科大学保健医療学部の山田要子先生を学術集会長に札幌で開催された。メインテーマは「受け手に開かれた医療を保証するために」であった。第22回学術集会は平成8年(1996)7月、広島大学医学部保健学科の野島良子先生を学術集会長に広島で開催された。メインテーマは「生活者の視点から看護を再考する─“Artistic に、Academic に、そして At home に”」であった。また、国際的に活躍されている若手の優れた看護研究者としてMayo Medical 財団の Marlene Hanson Frost 博士を招聘講演者として招いた。第23回学術集会は平成9年(1997)7月、久留米大学医学部看護学科の河合千恵子先生を学術集会長に福岡県久留米市で開催された。メインテーマは「看護とハイテクノロジー」であった。本学術集会は久留米市で初めて開催された看護の学術集会であった。日本看護研究学会(Part. 363 第15回〜第24回4 第25回〜第33回
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