日本看護研究学会雑誌発行50周年記念誌
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もじ晴らしき哉、人生!」の捩第40回学術集会長 中木 高夫 日本看護研究学会第40回学術集会は、2014年8月23日と24日の両日、奈良市の奈良県文化会館と奈良県新公会堂で開催された。 集会テーマは『素晴らしき哉「看護研究」⁉』と設定した。この集会の講演やシンポジウムをすべて〈看護研究〉に捧げようという企画である。  も と も と 私 が 看 護 の 世 界 に 入 っ た き っ か け は、Lawrence L. Weed の POS(Problem Oriented System) であり、その後の興味の変遷は、看護師‐医師関係を読み解くものとしての弦楽四重奏モデルから、フェミニズム、そしてミッシェル・フーコーの権力論があった。 そうした経験を背景に設定したのがこの集会テーマであるが、その意図は、看護研究に関して私が当時関心を持っていた〈論文の概念相〉〈質的看護研究とその根本問題としての体験‐表現‐理解の連関〉〈知の母胎としての語らいの場〉〈疑わしい研究行動〉を集約し、「看護研究のいま」を描きだすオール看護研究プログラムであった。集 会 テ ーマ: 素晴らしき哉「看護研究」⁉(映画「素会 長 講演:日本看護研究学会とともに歩んだ30年特 別 講演: 看護の専門性とは何か?:医療と介護         立命館大学大学院先端総合学術研究科 教 育 講 演Ⅰ:看護研究を考える教 育 講 演Ⅱ:質的研究を教える教 育 講 演Ⅲ:量的研究を教えるシンポジウムⅠ:「看護研究」の落とし穴シンポジウムⅡ: 医療権力論〜医療者の言説が患者を困特別交流集会Ⅰ: グローバル人材って何?〜足もとのグローバル化を考える〜特別交流集会Ⅱ: 看護研究における〈概念相〉への取り特別交流集会Ⅲ:APA 方式の何が優れているのか? その他、公募交流集会が4つ、ランチョンセミナーが6つ、一般演題の口演と示説があった。のはざまで上野千鶴子先生らせるとき〜組みThe 50th Anniversary り)Japanese Society of Nursing Research 41第40回学術集会を振り返って

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