学術集会事務局運 営事務局熊本大学大学院生命科学研究部 ( ) 環境社会医学部門 看護学講座熊 本 市 中 央 区大江2丁目7‒1熊本大学大学院生命科学研究部 環境社会医学部門 看護学講座〒862-0976 熊本市中央区九品寺4-24-1TEL&FAX:096-373-5517学会サポートセンター熊本(株式会社コンベンションサポート九州)〒860-0811 熊本市中央区本荘1-1-1 熊本大学医学部附属病院内TEL:096-373-9188 FAX:096-373-9191E-mail:jsnr44@higo.ne.jp 一般社団法人会 期会 場学術集会長2018年8月18日土・19日日熊本県立劇場( )前田 ひとみThe 50th Anniversary第44回学術集会長 前田 ひとみ(熊本大学 名誉教授/熊本保健科学大学 特任教授)違いがあることを示されました。先生のご講演を聞いた看護実践家の方から、医師の教育にも看護実習が含まれるようになったことから、看護を伝えるために暗黙知を形式知に変えていかなければならないことの重要性と、先生のパワーあふれるご講演を通して、看護へのやる気が刺激され、純粋に看護を楽しみたい、そのために学び続けることの大切さを強く感じたという感想をいただきました。途中、くまモンも応援に駆けつけてくれ、元気な熊本を皆様にご披露できたのではないかと思います。自然災害が多発する中、「くまもと復興支援ナース」のような新たな支援体制の構築など、安心・安全な暮らしの実現にむけた看護研究の波が大きくなることを期待し、学術集会長という素晴らしい機会を与えていただいた会員の皆様とさまざまな形でご支援いただきました方々に改めて感謝申し上げます。第44回学術集会は、2018年8月18日・19日に熊本県立劇場において開催いたしました。2016年4月に発生した熊本地震から2年後で、会場となった熊本県立劇場も3月まで復旧工事が続いていました。復興に向けた歩みが着実に進む中、天候にも恵まれ、一般演題303題、交流集会8題の発表と日本全国から1252名にご参会いただき、,活発な討論が交わされたことを深くお礼申し上げます。 “看護研究を通して看護学教育・看護実践の発展に寄与するだけでなく、広い視野で社会に貢献できること”という本学会の趣旨を踏まえて、看護学で培われてきたひとつひとつの小さな知の波を社会に向けて発信することで、大きな変化の波に発展してほしいという想いを込めて、学術集会のテーマを『看護学が創る変化の波〜地域に新しい風を吹き込む〜』としました。そして、看護学という学問領域の学術的豊かさを追究するとともに、急速に変化する社会に求められる看護学の躍進と発展をもたらす次世代の看護学研究者の可能性を拓く機会となることを願い、プログラムを企画いたしました。特別講演は、世界初の抗 Human Immunodeficiency Virus(HIV)薬を開発され、エイズ治療に大きな変化の波を起こされた満屋裕明先生(National Cancer Instituteレトロウイルス感染症部部長、熊本大学 名誉教授)にご講演いただきました。満屋先生は複数の抗 HIV 薬の開発とともに、国内外で優秀な研究者をたくさん育て、研究の波を広げていかれています。既存の概念にとらわれず、研究対象に対する強い関心を持ち、探求し追究し続けることが新たな発想を生み革新につながることを学びました。本学会の特徴として、看護学研究者と看護実践家の共同研究が多いことがあげられます。教育講演では陣田泰子先生(横浜市立大学看護キャリア開発支援センター長、淑徳大学 客員教授)に「看護現場学」の概念についてご講演いただきました。暗黙知と形式知について、医師は物事を形式知で考え説明するのに対し、看護実践は言葉になりにくい暗黙知の部分が多いことから、医師と看護師がわかり合えないという現象の根底には教育のJapanese Society of Nursing Research 45日本看護研究学会第44回学術集会看護が創る変化の波~地域に新しい風を吹き込む~44回学術集会を振り返って
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