The 50th Anniversary第46回学術集会長 城丸 瑞恵(天使大学大学院 看護栄養学研究科)して」と題してご講演をいただき、教育講演では、「当事者の専門知に学ぶ」、3つのシンポジウムでは、「がんとともに生きる当事者が望む暮らしを支える」、「『自分らしく生きぬく』を支える─あなたの願いと意思をかなえるために」、「若年認知症の当事者の思いを紡ぎ、ともに考える支援─家族会や介護事業所の実践、そして家族の経験をとおして─」をテーマにそれぞれ研究者・実践者の立場からご講演いただきました。また各シンポジウムでは、当事者・ご家族の方々をシンポジストにお招きして、当事者・ご家族の方々と看護の知をどのように造るのか、意見交換が行われました。この他、“看護の知を創る”ための研究方法に関して、「当事者研究のためのミックスメソッド入門」、「当事者の語りをつむぐ─ナラティヴ分析への誘い─」、「統計手法の基本から質問紙調査の実際まで」について、各研究方法のご専門の方々から具体的で実践的な研究の考え方・手法について講義をしていただきました。会場は関係者だけの参加になり、参加者との相互交流や演者に拍手をお届けできない状況もあり残念でした。しかし、オンデマンド配信という試みを通して、いつでもどこでも視聴できることなどのメリットも感じました。最後になりますが、予期しなかった COVID-して献身的に開催運営に携わってくださった学会事務局・関係者の方々に心よりお礼申し上げます。19に対第46回学術集会は、2020年8月27日(木)・28日(金)19の2日間にわたり、札幌で開催予定でしたが、COVID-対応のため、Web によるオンデマンド配信で開催しました。前年から国内で徐々に感染者が増加して、3月頃より、対面開催と並行して対面でない場合の開催方法について学術集会事務局メンバーで何度も検討しました。事務局メンバーは対面開催以外の経験がなく Web 開催の予算や運営方法について日々悩みました。もっとも難しかったのは、感染動向の予測ができない中で対面にするか Web にするか、その判断をする時期でした。結果として、理事会にご相談して6月中旬に Web によるオンデマンド配信で開催することを会員の皆様にご連絡することになりました。対面による発表や札幌の地への参加を考えてくださった皆様には、早期の連絡ができずに申し訳なく思っています。Web 開催の決定後は、感染予防を踏まえた会場設定、演者の講演方法などの検討を始めました。当日は、関係者だけ札幌コンベンションセンターに集合して、遠隔からご参加の方々との通信状況の確認後、録画撮りを行いました。ライブではありませんが、演者・関係者ともに、よい意味での緊張感をもって臨みました。本大会のテーマは「当事者とともに創る看護の知」としました。特別講演に日本学術会議副会長 三成美保氏から「教育研究におけるジェンダー主流化と日本学術会議の取り組み─日本看護研究学会のさらなる発展を期Japanese Society of Nursing Research 4719)対応で 新型コロナウイルス感染症(COVID-学術集会を Web /オンデマンド配信で開催
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