, Number /jinr.5304410., Number Japanese Society of Nursing Research 611) COVID-19に関連する論文の募集、迅速査読・迅速出版制度の新設2)テクニカル・エディター(編集技術者)の変更3)英語抄録と英語論文のネイティブチェックを強化4)利益相反(経済的利益相反と責務相反)の修正5)紙面の変更(第44巻第1号から)6)発行日の変更7)総説の定期的な掲載を開始8)構造化要旨への統一9) J-STAGE への過去の全論文(学術集会の抄録を含む)の搭載完了10)英語論文の受理中止11The 50th Anniversary 約2年間のブランクを経て、新型コロナウイルス感染19)パンデミックの中、3期目の編集委員症(COVID-会委員長に就任した。過去の4年間の経験を活かし、やり残したことを実施することにした(表2)。直ちにコロナ禍関連研究を推進するために、COVID-に関連する論文の迅速査読・迅速出版制度を設け、特例として筆頭著者が会員であることのみを投稿者資格とした。2020年8月1日に投稿受理を開始したが、幸いに19パンデも多数の投稿があり、時宜にかなった COVID-ミック対策ができたと考える。表2. 『日本看護研究学会雑誌』の主な改革(2020年7月5日から2022年6月4日まで)2.『Journal of International Nursing Research(JINR)』の創刊 2020年に3 期目の『日本看護研究学会雑誌』の編集委員会委員長に就任後、1期目と2期目における準備を踏まえ、英文国際ジャーナルの創刊を決断した(表3)。深井喜代子理事長の理解を得て、急ピッチで進めることができた。その名称は同名のジャーナルは存在しないことなどが求められ、2期目のときから“Nursing Research”( 看 護 研 究 ) を 含 む こ と を 前 提 に 案 を 考 えて き て お り、 筆 者 の 複 数 の 提 案 の 中 か ら『Journal of International Nursing Research(JINR)』に決定した。 筆者は、2020年11月29日(2020年度第4 回理事会開催日)から1期目の JINR の初代編集委員長(Editor-in-Chief、EIC)となり、和文誌と英文誌の編集を兼任することになった。2022年6月20日からは、編集委員会を和文誌編集委員会と英文誌編集委員会に分けることになった。その後、筆者は初代の英文誌編集委員会委員長かつ2期目の JINR の EIC として、JINR の編集に専念することになった。なお、英文国際ジャーナルとして EICには継続性が不可欠であり、英文誌編集委員会委員長と JINR の EIC とは別々に選出される規定になっている。2期目は、浅野みどり理事長の支援を受け、JINR のさらなる発展に寄与できた。19 筆者は、常に世界の学術誌の動向に注視するように心がけている。2023年5月29日には、人工知能(Artificial Intelligence、AI)を使った論文執筆および査読を制限するために、Guidelines for AuthorsとGuidelines for Reviewersをいち早く改訂した。また、Editorialとして“If you decline to conduct peer reviews, then don’t submit your paper”(https://0025)、“A pledge to acknowledge 2023/jinr.-doi.org/2023530441005” era”(https://doi.org/the “post-p < .-.0050)などを JINR で公表し、投稿者への啓蒙活動を行っている。JINRの創刊にあたって、編集事 務局を選定した後、Guidelines for Authors、Guidelines for Reviewers、Ethics Policiesを作成し、Editorial Committeeを決定した。Editorial Committeeは、とくに国外のAssociate Editor(AE)を漸次増員した。JINR では、従来のように印刷されたページ番号をもたない文献の書誌識別子として、Elocation ID(Electronic Location Identifier、電子ロケーション識別子)を導入した。 2021年5月23日の定時社員総会で情報を公開し、投稿受理を開始した。2021年7月25日(2021年度第3回理事会開催日)の段階で10本、2021年11月22日(2021年度第4回理事会開催日)の段階で27本の投稿があり、JINRへの関心の高さが窺え、創刊に費やした甚大な苦労が報われた気がした。2022年2月24日に Volume を発行し、8本の論文を掲載した。その後も順調に投稿数は増え、当初の年1号の発行であったが、2年目からは年2 号の発行とすることにした。2023年2月17日に1を発行(11本の論文掲載)、2023年82, Number Volume 2を発行(18本の論文掲載)2月25日に Volume した。なお、JINR の冊子体は、JINR のウェブサイトにpdf 版を掲載し、国立国会図書館と医学中央雑誌刊行会に印刷版が所蔵されている。PubMed お よ び Web of Science(WoS) へ の 掲 載、 インパクトファクター(Impact Factor、IF)の付与を当面の目標としており、これらの基準を満たすように条件を整えることに苦心した。JINR の編集事務局である株式会社杏林舍の多大なる支援のもと、JINR の創刊にこぎ着けた。また、JINR 独自のウェブサイトがあることが必須であり、株式会社セカンドによって迅速に構築し(URL は、https://www.jinr.jsnr.or.jp/)、約1年後からは和雑誌と同じ株式会社正文社が管理している。
元のページ ../index.html#71